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光のメディテーション Light Meditation
- 2011.03.21
- 海外からのメッセージ / Messages from over seas
フォーラムにご参加の皆さまへ
以下は、18日に寄稿された内容の日本語訳です。この内容は原発事故の放射線被害に晒されている日本と近隣諸国の人たちにむけて、ディルク・クルーゼ氏(Dirk Kruse)が寄せてくださったものです。
ディルク・クルーゼ氏は、アントロポゾフィーの考えに基づく瞑想や自然に関連するメソッドを用いながら、複数のアントロポゾフィー関係の施設で、組織のアドヴァイザーとして仕事をされています。加えてそれらの施設で、修行の道、瞑想、魂の観察、また自然の推移などのテーマでセミナー活動もされています。クルーゼ氏は、この内容が被災者の方々の手に届くようにとの思いを込めて、今回この内容を送ってくださいました。
ですから、これを必要とする人たちにどうぞ転送してください、とのことでした。
石川 公子
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親愛なる皆さん
以下は(精神)科学的な観点からの説明ではなく、私個人の1986年のチェルノブイリの事故に携わる中での経験と取り組みから生まれた内容です。一部は、バイオダイナミックに従事する農夫が調査したものです。内容は、原子力放射線に対する「応急処置」と「基本的〈原則的〉事項」からなっています。
基本的〈原則的〉事項
1.原子力放射線は、いわば硬化した “アンチ・ライト〈反・光〉”です。これに対して均衡をとるために、私たちは可能な限り多くの生き生きとした、そして柔軟性のある霊的な光を必要とします。ルドルフ・シュタイナーの言葉をここに引用したいと思います。「キリストの力をもって私たちは、私たちの内側で、正しいやり方で、私たちの周囲の地上のすべての光を生き生きとさせ、死んだ光の中に生命を持ちこみ、自らもその光に対して生き生きと働きかけます。(GA218 23.10.22 - 「異宗教間共通の生命に満ちた、また心を動かすような神の私的な側面の体験」としての、「キリスト」)
2.(アンチ・ライト<反・光>としての放射線に対する)、私たちの内的な光のために大きな助けとなるのは、太陽の光についてのメディテーションです。以下に、その具体的な内容について少し述べたいと思います。
太陽の光の観察のメディテーション
すべての季節において重要な観察領域は、太陽の光です。ここでは、観察における特別な三段階について修練することができます。またこれは、別の観察領域の為にも形を変えて適用することができます。
次のことに「観察力と思い」を集中させます。
1. 光と、光の質に向けて。
2. 光の“背後”、すなわち、光の起源である"ヒエラルキー存在"の領域に向けて。
3. 光を通して“生み出される”ものに向けて、そして、光の“前景”に向けて。
そのようにして魂の観察のなかで、焦点を当てる(べき)様々な層に入っていきます。そして、別の観察領域においても、私たちが観察する対象の“作用する背景”、あるいは、“作用する前景”が何であるか、ということを問うことができます。
(第二のヒエラルキー存在たちは、太陽の光によって照射されるもの全ての背後に立っています。・・・太陽の領域から、存在者たちは自らの開示である目に見える世界を統治しています。・・・そのように、太陽の作用の背後に、太陽の作用の中に、そして太陽の作用を通して、第二のヒエラルキー存在の作用が働いているのです。(ルドルフ・シュタイナー、GA236、「カルマ的関連のエソテリックな考察」、Band II,27.06.1924)
3. 原子力は“反・魂的”、“反・生命的”な力です。ですから、特に魂/アストラルの光の中で、私たちすべてを結び付ける生き生きとした宇宙の魂と瞑想的に調和し、また一つになろうと試みることは、大きな助けとなります。人は感じつつ、私たちの周りの蒼穹、そして水の精、大気の精と共に、喜びに包まれて互いに響き合う事も可能かもしません。
(“太陽の光に照らされた原子の領域の背後に・・・一つの世界があります。そこでは、一種のアストラルの光の中で、霊的に本質をなす存在と霊的な事実とが互いに補い合い、そして営みを生じさせています。このことは、目に見える地球の表面の外的な原子の領域で生じていることに比べても、宇宙と人間とが一つの全体となるためにとても重要なことです。)
4.一日三回、数分間、光に満ちた“神の至福”と“永遠の平和”の瞑想的な体験の中に身を沈めます。
対策
被曝した場合は、即座の処置が重要です!
人間に対しての対策
ヨードを多く含むもの、あるいはヨード錠剤は、被曝後の8日間のみ有効です。(ヨードは通常は甲状腺ホルモンの形成に必要なものです)。
放射性ヨード131、あるいは、12核種は、8日間という短い半減期を持っています。
放射性セシウム核種は約30年間の半減期をもちます。セシウムはカリウムと類似しています。(それゆえ、人間、動物、そして土壌においてカリウムが欠乏している場合は、特にセシウムが取り込まれます)。
放射性のストロンチウム核種も約30年間の半減期をもちます。ストロンチウムは石灰(カルシウム)に類似しています。(それゆえ、人間、動物、そして土壌に石灰が欠乏している場合は、特にストロンチウムが取り込まれます。)
他の副次的な核種は、遥かに長い半減期をもちます。
それゆえ:十分なヨード、カリウム、そしてカルシウムを取ることが大切です!
特に発育期にある子どもたちは、たくさんのヨード、カリウム、カルシウムを摂取することが重要です。なぜなら、子どもたちは成長のためにそれらを必要とするからです。
1リットルの飲み水に1滴のルゴール溶液(カリウム ヨー化カリウム)を混ぜて与えます。
オトギリソウのオイル(Hypericum perforatum)を1日3回、塗布。動物にも - 特に腹部に。オトギリソウには光の作用があります。
加えてオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)のお茶も有効。Archangelika(Archangelika office.)のお茶も有効です。
キビ(穀類)や黒スグリのジュース、しょうがも有効。また、残念なことにあまり生育していないのですが、Lichtwurzelも有効です。
泥質土を食すと良い。動物には泥質土〈ベントナイト〉を餌に混ぜて与えます(一日50g)。
その他
高い放射性濃度のもとでは、原発事故発生後のミルク、生クリーム、バターを食することは避けてください。
またレタス、サラダ菜などの、成長の速い葉物も食べないでください。
雨天時は、雨に濡れたものは洗濯し、また外出は避けてください。
オイリュトミー : ハレルヤ
魂に調和を与えて生き生きとさせる光に満ちた音楽を、自分の内に、あるいは周囲に響かせると良いでしょう。
〈バッハ:オーケストラスイート Nr.3 -Air,テレマン:コンチェルト・イ短調、ヘンデル:水の音楽-
Air, ヴィヴァルディ:四季、ジョージ・フリードリッヒ・ヘンデル:Feuerwerksmusik –La Paix、etc.〉
庭、農場、自然への対策
泥質土(ベトナイト)と泥灰岩を散布します。
砂地、砂質土には泥灰岩を与えます。
動物に、ベトナイトを餌に混ぜて与えます(一日50g)。
干し草を与えます。
汚染された野菜は処分してください。
重要!:もし、バイオダイナミックスの牛の角に詰められた堆肥やケイ石(or砂利)があれば、散布してください。加えて、EM-Baktgerienがあれば、これも有効です。
「“私たちの中のキリストの光”」(=異宗教間共通の、光に満ちた、心を動かす、神の個人的(私的)な側面)を、庭、農場、そしてすべての居住者に仲介します。また、元素霊たちに救済を請います。
将来、多くのコンポストをつくります。
長期に亘る対策
原子力発電に対して行動を起こす社会参加
どのように私たちが今、人類における治癒的な方向性実現のために寄与しうるか、共に見定めようではないか!
大天使ミカエルへのまなざしは、彼を近くに感じるものにとって、大きな不安からの解放と未来への力を与えてくれる。
ラファエルへのまなざしは、今ちょうど復活祭の時期にあたり、治癒へ向かう道を開いてくれる。
キリストは常にその真ん中に居る。
(翻訳 石川 公子)
Comment:5
- 小林直生 2011/03/21 05:19
- Lichtwurzelは、日本で言うところの「長芋」、「自然薯」、「とろろ芋」のことです。日本にはたくさんあるので助かります。
- 安達晴己 2011/03/24 17:52
- ここには、ルゴール液を1リットルの水に1滴たらして与えることが勧められていますが、その濃度だと、実際うがいしていて体内に入ってしまう程度かもしれませんが、現代医学では推奨されていません。日本人は、西洋人に比べ、通常摂取しているヨウ素が多いので、この処置が必要かは疑問です。注意して、読んでください。
- 佐藤雅史 2011/03/24 18:07
- チェルノブイリ事故の際に、ドイツのアントロポゾーフの間で味噌が推奨されていたと、当時、ミュンヘンのオイリュトミー学校に在籍していたうちの幼稚園の代表が申しておりました。
眉唾かと思っていましたら、昨日のUSTで広瀬隆氏が統計的に検証された事例があると発言されていました。広瀬氏の発言では、被爆下の広島の学校の先生がクラスの生徒に対して行った事例としかわかりませんでした(その原理は自分でもわからないとも)。どなたか、この件についての詳細をご存じの方がいらっしゃいましたら、お知らせください。
生味噌を食すだけなら、有効性にかかわらず害はないと思われますので。
類似の情報として、ビールが有効という研究発表も出ています。発酵となんらかの関係があるのかもしれません。
http://www.nirs.go.jp/news/press/2005/08_11.shtml
ちなみに、広瀬氏の発言は以下に(1h44m付近から)。
http://www.ustream.tv/recorded/13509353 - 角田富美子 2011/04/12 12:57
- 「サンデー毎日2011.4.17号230頁」で関連記事を見つけました。長崎で被爆した故秋月辰一郎医師著「体質と食物」に「爆心地から1.8kmの病院の従業員は、病院に大量備蓄してあった味噌とワカメを使った味噌汁を飲んで誰も原爆症を発症しなかった」旨の記述があるそうです。
当記事にもあるように科学的論証はないのかもしれませんが、先日もあるディスカッションでマクロビュオティック関連の方が「原爆症症状」に「陰性」のものを直観して取った「陽性」の食物を取るという対処療法によって、秋月医師自身も長生きされたというようなことをおっしゃっていました。マクロビュオティックの専門家に聞いたらもっと詳しいことがわかるかもしれません。 - 佐藤雅史 2011/04/13 10:03
- 角田富美子さん、ありがとうございます。
ネット上でも、いくつかこの話題を扱っているブログが見つかります。同医師のお名前と「味噌」、「原爆症」あたりのキーワードで検索してみてください。
ただ、この件については、ぼく自身はこれ以上深入りはしないことにしています。
というのは、この対処法自体は生活にも身体にも無理なく、しかも日常的に実践できるものであり、一般の方の理解も得やすいと思うからです。効果や原理がどうあれ、予防的に生活にとり入れておけばよいと思います。
そこがヨード剤などのリスクを伴うほかの方法とは違う点だと思います。オイリュトミー療法の場合には、また別の観点が必要で、実施の際に、理解を得るための前提づくりが必要で、その点は掘り下げが必要になりますね。
この3つのタイプにわけて考えるといいかもしれません。
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