このサイトについて
Web Studio のはらネットワークは、msat(エム・サット)こと佐藤雅史が運営するサイトです。
2011年にWeb関連サービスのサイトとして公開準備を進めていたところが、東日本大震災の大混乱のなかで頓挫。長らく休止状態でしたが、その後もプライベートでいくつかのサイト立ち上げやリニューアルを手掛けさせていただくことがあり、そうした仕事の成果を目に見えるかたちにしておく必要を感じ始めました。
また、自分自身の関心領域に関して発信していける場がそろそろほしいとも考え始めたところで、あらためてサイトを立ち上げてみようと思い立った次第です。
このサイトが、自分自身の活動を整理、集積する場であるとともに、子ども時代に遊んだのはらのように自由な出会いと交流の場となるといいなと思っています。
運営者について
佐藤雅史 来歴
20代の終わり頃にヴァルドルフ教育(シュタイナー教育)と出会い、高田馬場にあったルドルフ・シュタイナーハウスの事務を執りながらヴァルドルフ教育やアントロポゾフィーを学ぶ。その傍ら、シュタイナーハウスでオイリュトミークラスをもっていた森山由美子に誘われ、未就園の親子のプレイサークル竹の子の会のお兄さん先生となり、後に竹の子幼稚園のサブ教員、小学生クラスなども担当した。
1998年、タイで開催された第3回アジア太平洋アントロポゾフィー会議に参加し、そのオープンな雰囲気に感激。一緒に参加した近藤嘉宏氏とともに2年後の日本開催を宣言して帰国。実行委員会を立ち上げ、2000年11月に静岡県立富士山麓山の村(残念なことに2020年閉所)で第5回アジア太平洋アントロポゾフィー会議を開催し、大成功を収めた。

翌年、大会で培ったネットワークを次につなげるために、大会の運営を切り盛りしたしまだれいことともに、早稲田にあった東京シュタイナーシューレの旧校舎にてフォーラム・スリーの活動を始める。講座やイベントの企画運営を行いながら、日本国内のアントロポゾフィーに基づいた社会的な活動実践を紹介する月刊誌「オープンフォーラム」の編集長を8年間担当した。

2002年、小泉内閣の規制緩和政策を背景に、多様な教育を受容する社会を目指す市民運動に火を付けた「教育の多様性の会」(2013年8月解散)の世話人に加わる。その流れの中で、全国のヴァルドルフ/シュタイナー学校の運営者をつなぐ全国ヴァルドルフ学校運営連絡会の立ち上げにも尽力。それが後の日本シュタイナー学校協会設立につながっていく。
2011年の東日本大震災の混乱の中、横浜シュタイナー学園の事務局長として生活と活動の軸足をヴァルドルフ学校の運営に移し、日本シュタイナー学校協会の設立の世話役を務め、2013年8月に学校協会発足。2024年5月の法人化を経て現在に至る。
2024年には、日本初のオーケストラ・オイリュトミー舞台上演を目指すにもプロジェクトのプロモーションユニットとして関わり、公式サイトの設置やクラウドファンディングの企画運営を手掛け、プロジェクトを成功に導いた。
活動一覧
所属
- 一般社団法人日本シュタイナー学校協会 事務局長
- 特定非営利活動法人横浜シュタイナー学園 事務局長
- 多様な教育を推進するためのネットワーク(おるたネット) 会員/サーバー管理者
- 旧多様な学び保障法を実現する会サイト アーカイブ管理者
- Webスタジオのはらネットワーク主宰
執筆編集取材協力等
- 編集長:月刊誌「オープンフォーラム」(2001~2008年担当)
- 執筆:キリスト者共同体「礎」特集・社会芸術:「社会芸術への扉:共和制をめぐる考察」(2013年秋号)
- 取材協力:FQ JAPAN 特集:父親が考える 早すぎない「教育」-成長過程で異なる、子供の発達段階を意識した「シュタイナー教育」(2014年9月)
- 取材協力:プレジデントBaby:世界の幼児教育 早わかり一覧-家庭で実践 ママの「困った」を有名幼児教育の知恵で解決(2015年4月)
- 執筆:株式会社おもちゃ箱カタログ:「シュタイナー」って何?(2016年)
- 取材協力:FQ Kids(2021年2月)
- 取材協力:フリーペーパー「ことまま」Vol.46(2021年2月)
- 取材協力:月刊クーヨン「シュタイナー教育から見える幼児期と学校の関係とは?」(2024年2月)
サイト制作(主なもの)
- フォーラム・スリー
- 竹の子の会/竹の子ようちえん
- ベーシックインカム・実現を探る会
- 多様な教育を推進するためのネットワーク(旧サイト/現サイト)
- 一般社団法人日本シュタイナー幼児教育協会(旧サイト)
- 学校法人那須内海学園 那須みふじ幼稚園(旧サイト)
- 日本シュタイナー学校協会 アジア・ヴァルドルフ教員会議2015特設サイト
- ただいま 取材手帳の 虫干し中
- オーケストラ・オイリュトミープロジェクトにも公式サイト
- オーケストラ・オイリュトミープロジェクトにも Motion-Galleryクラウドファンディング
開発(主なもの)
学校や幼稚園の事務業務でもっとも時間を費やすのは、名簿管理業務だと思います。家庭や子どもたちの名簿、子どもの募集に関わる名簿、イベントの受け付け名簿、運営を支えて下さる支援者の名簿など、多数の名簿を管理し、活用していくためには、多くの時間とスキルが必要になります。
この業務をいかに効率化、最適化できるかどうかが、学校や幼稚園の評判や意思決定を左右すると言っても過言ではありません。この領域こそICT技術を積極的に導入し、そこから生まれた余力を共同体の創造的な発展のために注ぐべきでしょう。
この目標を実現するために、学籍を地域の学校に置くフリースクール型の学校事務に特化したデータベースシステムの構築に取り組んできました。完成したシステムが稼働し始めると、業務スピードは劇的に向上し、ミスも激減し、業務の質も際立って向上しました。この恩恵は効率化だけでなく、人間関係をより良好にしたと実感しています。
職場の理解を得て、このようなスキルをヴァルドルフの仲間に共有していく準備をしています。
- 小・中規模教育施設向け総合名簿管理データベースシステム
- 保護者の係活動、ワーキンググループ集計データベースシステム
- 総会書面表決集計システム
- メール転送、メーリングリスト配信管理システム
- サーバーバックアップシステム
- 大規模公演入場管理用座席管理システム
講演・授業など(主なもの)
ルドルフ・シュタイナーは、1919年の自由ヴァルドルフ学校開校直前に開講した教員養成講座の前夜の挨拶で「共和的な共同体運営」の重要性に言及しています。共同体をかたちづくる成員一人ひとりの、個人としての内発的な能力=Spiritual Activityが最大限に発揮されるためには、民主的な運営スタイルよりも共和的な運営のスタイルが発展する必要があるという指摘です。
ルドルフ・シュタイナーが示した共和的な運営モデルは、大きな領域では社会有機体三分節化運動のなかに、経済領域においては組合(民主モデル)から連合(共和モデル)への移行を促す経済アソシエーションのビジョンのなかに、そして新しい学校運営へのビジョンのなかに見いだされます。
共和的な共同体運営は、ルドルフ・シュタイナーの主著のひとつ『自由の哲学』の社会的な表現であり、あらゆる共同体やグループの飛躍的な発展への鍵なのです。
このテーマの重要性に早い時期から注目し、オープンフォーラム誌で特集したほか、キリスト者共同体の礎に論考を発表、関連資料の整備、講座での紹介などを行っています。また、共和的な学校運営の実践書である「学校をささえる -シュタイナー教育の共同体づくり」(北米ヴァルドルフ学校協会(AWSNA)刊、邦訳学校法人シュタイナー学園発行)を深く読み込む勉強会などを続けています。
関連する講座の例
- 「ルドルフ・シュタイナーの生涯」(日本シュタイナー幼児教育協会教員養成講座ほか)
- 「自由ヴァルドルフ学校の誕生と社会有機体三分節化運動」(日本シュタイナー幼児教育協会教員養成講座ほか)
- 「学校をささえる」「共和的な学校共同体運営とは」「自由の哲学」
教育分野では、コンピュータ技術やインターネット技術の高等部カリキュラムをヴァルドルフ教育の観点から開発・実践しています。

ヴァルドルフ教育の基本である「一般人間学」も深めています。特に第10講で語られる人間有機体の三分節構造理解のために射影幾何学の観点を導入する独自の切り口は、難解な「一般人間学」の深奥に迫るための重要な手がかりを提供するものと自負しています。
また、幼稚園、小学生クラスでの経験を踏まえて、教育関係の小さなワークなども機会を見つけて行っているほか、フリースクールのネットワークなどで出会う方に向けて、ヴァルドルフ教育の本質をわかりやすくお伝えすることを心がけています。
関連する講座の例
- 幼児期から初期の学童期にかけての子どもの見方、遊びの意味、関わり方
- 「一般人間学」を読み解く
- ヴァルドルフ学校高等部エポック授業:コンピュータとインターネットの基礎(ユネスコスクール公式サイト内横浜シュタイナー学園のページへ)
その他、いろいろありますが、あとは少しずつ。