ヴァルドルフICTカリキュラム

リレーの起源と電信装置

ここでは、この授業の最後で学ぶインターネット技術の基本的なイメージをもつために、電信技術による情報の伝送に取り組みます。この学びは同時に、これから加算機を構築するために私たちが用いるリレー装置の名称の由来についての学びにもつながるので、たいへんよい学びだと私は考えています。
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クロックとメモリー

コンピュータにおけるメモリー回路の重要性は、言うに及ばないと思います。一方で、クロック回路自体はたんなるオシレーターにすぎません。とはいえ、複雑に絡み合う構成要素が同期して全体の動きを生み出すための重要な仕組みであり、コンピュータに自動マシンとしてのダイナミズムをもたらす要素として、生徒たちが学ぶ価値が高いとわたしは考えています。
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インターネットの世界で起こっていること

本記事は別記事「インターネット」の「疑似インターネットワークショップ」の章の補足資料となります。
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インターネット

クロード・シャップが実現したネットワーク網の仕組みを知れば、まさにそれが現在のインターネットの仕組みを人が代わりに行うことで実現したものであることがわかるはずです。そして、これが人の働きで働く仕組みであったことが、学びの鍵となります。
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シーソーによる論理素子

リレーによる加算機の製作に入る前に、生徒たちに機械式の論理素子に触れさせます。その意図は以下のように整理できるでしょう。この実習により、私たちはコンピュータ=電子的なマシンという誤ったイメージから離れることができます。コンピュータの原理は、その実装から独立していることを学びます。コンピュータが、物理現象などの観察から引き出された仕組みではなく、人間の思考を特定の物理現象に対応づけて模倣させていることを知ります。
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シーケンサーについて

加算機による自動計算に使用したシーケンサーの作り方について、詳しく紹介します。この簡素なシーケンサーにより、コンピュータの学びが飛躍的にダイナミックなものになります。初歩的な電子回路の知識と工作能力があれば作れるので、ぜひ挑戦してください。
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リレーによる加算機回路製作の詳細

ここではコンピュータがいかなる原理で動作しているかを、生徒たちが自分自身の思考の力と直観によって把握するための最良の教材として、リレーによる加算機回路とそれに接続することで自動計算を可能にするシーケンサーについて紹介します。
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ヴァルドルフ/シュタイナー教育におけるICTカリキュラムの骨格を形づくる

ヴァルドルフ教育にとって、ITC技術の学びはフロンティアと言うべき境域です。ルドルフ・シュタイナーの時代にはコンピュータ技術の片鱗もなかったのですから、ICT技術の学びについてのカリキュラムの開発は、私たち自身に委ねられているのです。事物の本質の学びの中心に人間を置くヴァルドルフ教育の学びとして、ICT技術のカリキュラムと教授法をどのように構成し位置づけたらよいのか、その学びをパーソナルコンピュータの使い方やリテラシーの学びにどのように接続するかについて、明確な見通しをもったプランを作りたいと考えたのです。
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