もう何(十)年も前に学んでいた言語造形クラスで取り組んだ「ういろううり」の口上です。歌舞伎の声音回しと大道芸的なのりの融合が面白くて、熱心に練習した記憶があります。
横浜シュタイナー学園では、郷土学の学びで神奈川エリアを学ぶ際に、クラスによっては、東海道にちなんだこの口上を5、6年生あたりで取り上げることがあります。
それに触発されて、久しぶりに自分でもやってみたくなり、語ってみたところ、いやあ、やっぱり面白い。
調子に乗って、他の人の口上を参考にしようとYoutubeを検索したところ、演劇やナレーションの練習の定番と言われるだけ合って、出てくるわ出てくるわ、もう、星の数ほどです。
上位に上がってきたものから視聴していきましたが、ところがどうもしっくりくるものが見つかりません。滑舌の練習用の動画がアナウンサー的な読みなのは仕方がないとしても、この話芸の面白さをストレートに表現している動画が意外に見つからないのです。
そこで、わたしの拙い口上でも、「外郎売り」本来の面白さを引き出す調子や間の取り方、声音の回し方など、これから取り組もうとする方の参考になるかもしれないと考え、字幕も何も、素っ気のない動画ですが、、、即席でつくってみました。
ありそうでなかった、正調「外郎売り」。まあ兎に角、ご覧じろ、ご覧じろ。